【ニューデリー】年商1300クロー(US$2.81億)のSamtel Groupはプラズマ・ディスプレーや有機EL(OLED:organic light emitting diodes)ディスプレー等の新技術や新製品を梃子に売上げ・利益の拡大を目指している。
インディアン・エクスプレスが8月27日報じたところによると、Samtel GroupのSatish Kaura会長兼MDは同紙に以上の計画を語った。それによると、陰極管産業におけるプレゼンスを築いた同社は、プラズマ・ディスプレー、OLED、高耐久化LCDディスプレーと言った先端技術の開発に照準を合わせている。
最近プラズマ・ディスプレー・パネル技術を開発した同社は、プラズマ・ディスプレー・パネル用パイロット工場を設けるとともに、インド情報技術管理学院Kanpur分校(IIITK:Indian Institute of Information Technology, Kanpur)と提携、同校キャンパスにディスプレー技術を研究するSamtelセンターを設置した。同センターではディスプレー技術の包括的研究が行われており、取り分けOLED技術の研究が進捗を見ている。
グループは向こう2年間に350クロー(US$7569万)を投じカラー・ブラウン管の製造能力を拡張する。同投資は、グループの旗艦、Samtel Color Ltd (SCL)に集中される。
また輸出に力を入れており、特に欧州及びアジアの指導的TVメーカーとの提携を通じた市場開拓に努める。14インチのカラーブラウン管は急成長しており、同社の主要な輸出品目になっている。国内市場におけるコンピューター・モニターの需要も今後急速に成長するものと見られる。
目下、ウッタルプラデシュ州Ghaziabadの工場に年産150万ユニットの29インチ・カラー・ブラウン管製造施設を設ける工事を進めている。同工場ではカラー・ブラウン管の他、カラー電子銃も製造しており、ヒマチャルプラデシュ州Parwanoo工場は偏向ヨークとホワイト電子銃の製造を手掛けている。ブラウン管の年産能力は現在の570万ユニットから2006年10月までに1200万ユニットに拡大されると言う。