SEAnews 2004-09-01 ArtNo.34049

【ニューデリー】インド政府はBharat Aluminium Company Ltd(BALCO)の44％持分をSterlite Industries Ltd (SIL)に、また5％の持分をBALCO従業員にオファーする方針を決めた。
ビジネス・スタンダードが8月31日報じたところによると、目下、BALCOの49％のシェアを握る政府は、AF Fergusonを持分売却の顧問に指名した。石炭鉱業省は当初、49％の全持分をBalcoに売却するよう提案したが、Dasari Narayan Rao石炭鉱業相は、これを棄却、内5％を従業員にオファーする方針を決めた｡従業員の応募不足が生じた際には、余剰はSterliteにオファーされる。
政府は49％の持分を少なくとも700クロー(US$1.51億)で売却することを望んでいる。政府は2001年にBALCOの51％の持分をSterliteに551.50クローで売却したが、BALCOの評価額はそれ以来高まっている。
Sterliteは株主協定に基づき今年3月に政府が保持する残余持ち分に対するコール・オプションを行使した。政府は3ヶ月以内にその持ち分を売却せねばならなかったが、総選挙のため同期限を3ヶ月繰り延べた。繰り延べ後のデッドラインは9月15日。しかしAF FergusonはBALCOの評価作業に3週間の猶予を求めたことから、9月15日のデッドラインに間に合いそうにない。とは言えSterlite側は少々の遅延は意に介せぬ姿勢のため、双方に都合のいい時まで、さらに繰り延べられるものと見られる。
BALCO従業員に提供される5％のシェアのオファー価格もまだ決まっていない。
BALCOは統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政府がその持分を完全売却する最初の公共企業になる。
政府は今会計年度中にMaruti Udyog Ltdの残余持ち分も売却、4000クロー(US$8.65億)の売却利益実現を目指している。