2004-08-30 ArtNo.34036
◆中国Haier、Voltasにエアコン/冷蔵庫の製造委託
【ムンバイ】中国の耐久消費財メーカー、Haier(海爾)は、Tata Group傘下のVoltas Ltdと、エアコン及び冷蔵庫の製造委託契約を結んだ。
インディアン・エクスプレスが8月28日報じたところによると、Voltasオフィシャルはこのほど以上の消息を明らかにしたが、Haierとの契約額やボリュームには触れなかった。Haierは既にインド国内の一部の市場にその製品を投入している。
Voltasは、アンドラプラデシュ州Hyderabadに設けた工場でこれまで韓国企業2社、LG及びSamsungのために冷蔵庫を製造して来たが、両韓国企業は独自製造に重心をシフト、特にLGは最近委託製造契約を解除した。このためVoltasは設備稼働率の低下に直面していたが、新製品の開発や今回のHaierとの契約により、穴は部分的に埋められそうだ。
Voltasオフィシャルは、徐々に相手先商標製造(OEM)顧客への依存を減らし、独自の製品をより多く市場に投入していく方針を明らかにした。ハイデラバード工場ではウォーター・クーラー、テレコム業界向けSensicoolエアコン、ダクト・エアコン、“Coldcel”商標の冷蔵庫等、新たな製品ラインを続々追加している。その甲斐あってか冷蔵庫とクーラー・セグメントでは市場シェア30%と、マーケット・リーダーとしての地歩を固めつつある。
Voltasは特に急成長するニッチ市場、テレコムおよび銀行界向けエアコン市場の開拓に照準を合わせている。テレコム業界向けには、イタリア企業Uniflair製プレシジョン・エアコンも提供している。Sensicoolはこれら2部門をターゲットにしており、28%の伸びを記録した。ダクト・エアコンは、元々規模が小さかったこともあって2003-04年に650%の成長を見た。
VoltasのIshaat Hussain会長は第50回年次総会の席上、「クーリング・アプライアンス・ビジネスにおけるアグレッシブな販促戦略が、ウィンドー・エアコン市場におけるナンバー・ツーの座維持に役だった。冷蔵庫の契約製造ビジネスは期待を裏切られたが、目下、同セグメントにおける成長戦略を研究している」と語った。
|