SEAnews 2004-08-30 ArtNo.34033

【ニューデリー】先週土曜(8/28)、トラック業者と政府の話し合いが合意に達し、1週間に及んだ運輸ストライキに終止符が打たれた。
インディアン・エクスプレスが8月28日報じたところによると、大蔵省幹部のVineeta Rai氏は記者団に「詳細な討議の後、我々は合意に達した。協調精神と公共の利益を重んじる上から、彼らはスト停止を決めた」と語った。
トラック業者組合は、2004－05年度予算に盛り込まれた運輸業者に対するサービス税の撤回を求め、8月21日に無期限ストライキに突入、全国の約300万台にのぼるトラックが運行を停止した。
デカン・ヘラルドによると、運輸業者及びトラック・オーナーの代表組織、全インド自動車輸送会議(AIMTC:All India Motor Transport Congress)と大蔵省は、9人のメンバーから成る専門委員会を設けサービス税問題を協議することで合意した。これを受けてトラック・オペレーターは27日夜、ストライキを停止する方針を決めた。
AIMTCのBabasaheb Dhuma会頭によると、AIMTCの代表6人と政府の代表3人から成る専門委員会が、全国の全ての形式の運輸サービスに関する調査を行い、1ヶ月以内に報告書を作成する。同報告書が提出されるまで10.2％のサービス税の徴収は暫時見合わされる。
双方の代表が以上の合意書に調印するのを待ってストライキは8月28日に正式に停止される。
重要サービス維持法(Essential Services Maintenance Act)違反で当局に逮捕されたものは無条件で釈放される。
ザ・ヒンドゥーによると、この日早朝のAIMTC代表と大蔵省代表の会議は決裂したが、インド共産党マルクス主義派(CPM)のHarkishan Singh Surjeet総書記の仲介によりトラック業者らはストを停止することを認めた。大蔵省側はトラック・オーナーから徴収した源泉税(TDS:tax deduction at source)の還付手続きを簡素化することを約束したと言う。