1995-10-04 ArtNo.3402
◆<馬>今年通年のGDP成長率9%突破:中央銀行幹部
【クアラルンプル】マレーシアの国内総生産(GDP)成長率は当初中央銀行が予想した8.9%を上回る9%以上に達する見通しだ。
中央銀行のズディ・アフタル・アジズ顧問が2日催された資本市場会議の席上明らかにしたところによれば、第1四半期と第2四半期のGDP成長率は9.9%と9.3%で、製造業部門の堅調振りからも、通年の成長率が9%を超える可能性は高い。しかしながらインフレの高進、経常収支の悪化、資産インフレと言った景気過熱を示す兆候は存在せず、マレーシア経済は依然健全と言える。経常収支の赤字は更に拡大する見通しだが、これは投資需要に伴うもので、消費に伴うものではないため、懸念に及ばない。経常収支の赤字は、消費財輸入の拡大、貯蓄率の低下、短期資金の流入、国際準備金の下降といった、併発症状を伴う際には懸念材料だが、マレーシアにはこの種の症状は生じていないと言う。(STAR.ST:10/3)
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