【ティルバナンタプラム】今年上半期の冷蔵庫売上げが街角の予想を裏切ったのは、雨期の遅れに伴う災難の1つと言えそうだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月21日伝えたところによると、Whirlpool Home AppliancesのArvind Mediratta副社長(マーケッティング)は、市場調査会社ORGのデータを引用し「今年上半期の冷蔵庫販売は昨年同期に比べ15-16%成長するものと予想されていたが、実際には僅か0.6%の伸びにとどまった。シーズンの終わりに雨期が回復しても下半期の冷蔵庫販売を5%ほど成長させるにとどまるだろう」と語った。Francis Kanoi Marketing Researchもほぼ同様の見通しを示している。消費者用電子/TV製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and TV Manufacturers Association)はこれ以前に今年の冷蔵庫販売は二桁成長を遂げると予想していた。
Mediratta氏によると、今年は洗濯機の販売も僅か5%の成長にとどまっている。同期間に消費者の可処分所得は増加しなかったものと見られるが、興味深いことに、低所得層も中流所得層も冷蔵庫や洗濯機の購入に際してハイエンド製品を選ぶ傾向が見られた。このことは、耐久消費財の購入に際して使い勝手の良さや特色により多くを支出する消費性向の進化を示すものと言えそうだ。メーカーは今後、製品ミックスの決定に際してこうした事実を配慮する必要がある。例えば冷蔵庫販売全体には、ほとんど成長が見られなかったが、霜取り不要セグメントは14%成長した。洗濯機販売も全体としては5%の伸びにとどまったが、全自動セグメントは27%の成長が記録された。それに反して直冷式冷蔵庫や半自動洗濯機の販売はマイナス成長か、せいぜい横這いにとどまったと言う。