2004-08-25 ArtNo.34003
◆Tata、オリッサ州に年産600万トンの総合鉄鋼プラント建設
【ブーバネスワル】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は19日、オリッサ州政府に1万5000クロー(US$32.45億)を投じ年産600万トンの総合的鉄鋼プラントを建設する計画を正式に提出した。
インディアン・エクスプレスとビジネス・スタンダードが8月21日報じたところによると、オリッサ州政府傘下の産業振興投資公社(IPICOL:Industrial Promotion & Investment Corp Ltd)筋はこのほど以上の消息を語った。それによると、TiscoはJajpur県Dubri近郊Kalinga Nagar工業コンプレックスの2500エーカーの土地に関係プラントを設ける申請を行った。Tiscoはオリッサ州Gopalpurに鉄鋼コンプレックスを設けることを計画した際、Keonjhar県とSundergarh県の境に位置するMankadnacha-Bali Parbat鉄鉱山の開発権を取得した経緯が有る。Gopalpurプロジェクトは流産したが、今回のプロジェクトも同鉄鉱山にリンクしたものになる。
IPICOLは事業化調査報告に検討を加えた後、州政府次長(chief secretary)に率いられる産業インフラ諮問委員会(IIAC:Industrial Infrastructure Advisory Committee)にTiscoの計画を提出する。IIACの審査終了後、州政府はTiscoと関係覚書を結ぶことになる。
最近はシンガポールのNatSteelを買収したTiscoは、既存施設の拡張、企業買収、新プラントの建設を通じ、鉄鋼の年産能力を1500万トンに拡大することを目指している。オリッサ州における新規鉄鋼コンプレックス計画は、こうした戦略の一環であり、Dubriは原料の調達や港湾施設の面で理想的立地条件を備えている。Tiscoは、オリッサ州政府からDhamra港を国際港として再開発する計画を委ねられたInternational Seaport Plc (ISP)とも協定を結んでいる。
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