2004-08-25 ArtNo.34001
◆Tata Steel、トン当たり2千ルピー値下げ
【ムンバイ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は22日深夜、主要製品の価格をトン当たり2000ルピー即日引き下げると発表した。これまでのトン当たり価格は2万5000-3万ルピー。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが8月23日伝えたところによると、TiscoのRatan Tata会長はそのステートメントの中で「Tiscoは鉄鋼製品及びエンド製品の値上がりを抑制するため、主要製品を値下げする方針を決めた。これにより主要鉄鋼ユーザーの製品に対する価格上昇圧力が軽減するものと期待する。また他の鉄鋼メーカーや鉄鋼トレーダーもそれぞれの鉄鋼製品の価格を引き下げ、インフレ抑制の責任を果たすよう望む。Tiscoはここ1年、長期契約を通じ直接の顧客に対する価格を維持、また全般的価格を主要な競争者のもの以下に保つよう努力して来た。しかし一層の努力が必要とされており、Tiscoは法人としての責任を果たすイニシアチブをとることにした。業界は一致協力し、経済にネガティブな影響を及ぼすインフレを抑制するため、搾取的利益は放棄すべき時を迎えている」と値下げの趣旨を説明した。
証券会社のアナリストは、「Tiscoの措置は、インフレ抑制を目指す天晴れな動きと言えるが、政府に強制でもされない限り、他の鉄鋼メーカーが直ちに後に続くとは思えない」と指摘したが、Steel Authority of India Ltd、Essar Steel、Jindal Steel等の主要鉄鋼メーカーは、その後続々、値下げの方針を発表した。
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