2004-08-23 ArtNo.33996
◆ONGCのポリマー抽出ビジネスにIOC/GAILが異議
【ニューデリー】Petronet LNG Ltd(PLL)がカタールのRasGasから輸入した液化天然ガス(LNG)を原料にエタン(C2)およびプロパン(C3)を抽出するプロジェクトに関しては、石油天然ガス省が2002年にOil and Natural Gas Corporation (ONGC)に委ねる意向を表明したが、Indian Oil (IOC)とGAIL (India) Ltd を含む他の石油・ガス会社が異議を唱えている。
インディアン・エクスプレスが8月19日報じたところによると、石油天然ガス省はIOC及びGAILの意見書に検討を加えた後、去る8月11日、「PLLがグジャラト州Dahejで陸揚げする年間500万トンのLNGに関してはC2-C3抽出業務をONGCに委ね、500万トンを超える分に関してはGAILに任せる」との最終回答を行った。しかしGAILもIOCも同回答を受け入れる考えはないようだ。
消息筋によると、石油天然ガス省のSC Tripathi次官が8月11日付け書簡でONGC/GAIL/PLLのトップに最終回答を行った後、GAILは法務次官(Solicitor General)の法的意見も添えてONGCに当該プロジェクトを委ねることに反対する3つの理由を提起した。
これに対してONGCは、Ashwini Kumar弁護士やHarish Salwe元法務次官の意見書を添え、それ自身の立場を擁護する意見を提起、またPLLもONGCにプロジェクトを委ねる決定を支持するTrilegal Consultantsの意見書を提出した。
一方、IOCは、検察長官の判断を添えた独自の意見書提出を準備しているとされる。IOCはC2/C3が抽出される以前のいわゆるリッチ・ガスを必要としている。これに対してGAILは独自の分留塔(fractionator)の建設や石油化学プロジェクトを進めており、C2/C3の抽出も自ら行うことを希望していると言う。
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