2004-08-20 ArtNo.33970
◆SAIL、US$54億事業拡張計画の戦略パートナー物色
【コルカタ】Steel Authority of India (SAIL)は2万5000クロー(US$54.066億)の事業計画を進めるため戦略パートナーを物色している。
ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月17日、SAILスポークスマンの言として報じたところによると、9月10日に投資プロジェクトに関わるテクノロジー/設備機器/EPC(工学・資材調達・建設)業者らとのB2B会議を行う。潜在的パートナーとして、Posco、Nippon Steel、Voest Alpine、SMS Demag、Danielli、Arcelor、TPE、Rautariukke等をリストアップしており、これらの企業には会議への出席が求められている。
投資領域には、鉄鉱山の開発、Bokaro/Durgapurプラントにおけるコークス炉の建て替え、Rourkelaプラントにおける新高炉の増設、完成品工場の新築が含まれる。完成品工場にはBhilaiプラントにおける年産110万トンの薄スラブ鋳造施設と年産100万トンの鉄筋棒鋼(bar & rod)製造施設、Durgapurプラントにおける年産140万トンの鉄筋棒鋼製造施設、Rourkelaプラントにおける年産70万トンの鋼板(plate)製造施設が含まれ、またBokaroには年産250万トンの熱間鋼帯(hot strip)製造施設及び年産60万トンの冷間圧延施設が設けられる。
以上の投資を通じ粗鋼の生産能力を2003-04年の1183万トンから2011-12年の1870万トンに、熔銑の生産能力を同1250万トンから2000万トンに、それぞれ拡大する。
平均毎年4000クロー(US$8.65億)が投資される。2006-07年までに実行される第1期分には4300クロー(US$9.3億)の投資が予定されている。こうした資金は主に内部留保金で賄うが、必要が有れば、一部市場で借り入れる。
今年第1四半期(2004/4-6)の負債自己資本比率は、前期の1.65:1から1.33:1に下降した。同社は2011-12年までの間、負債自己資本比率を1:1のレベルに維持しつつ、上記の投資を実行する計画と言う。
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