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2004-08-18 ArtNo.33963
◆インド繊維部門、2010年までにUS$850億産業に
【チェンナイ】インドの繊維産業規模は、年率平均11%の成長を維持するなら2010年までに現在の360億米ドルから850億米ドルに拡大する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが8月16日伝えたところによると、信用格付け会社Credit Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のインフラストラクチャー・アドバイザリーが作成したインド綿製造業者連盟(ICMF:Indian Cotton Mills Federation)のビジョン・ステートメントは、以上のように予想している。同レポートによれば、こうした成長は輸出需要と国内需要双方により支えられるものと見られる。輸出額は2002年の110億米ドルから2010年の400億米ドルに年率18%の成長が予想される。これにより世界の繊維貿易に占めるインドのシェアは現在の3%から6%に拡大する。こうした成長の加速は2005年1月の貿易割当制度の廃止と、それに伴う国際繊維市場の開放によりもたらされる。
国内市場においても、ハイレベルの経済成長と中産階級の拡大で、ボリューム・ベースで8%、価格ベースで9%の成長が望め、2010年までに国内市場規模は450億米ドルに成長する見通しだ。
しかしこうした成長を支えるためには2010年までに14万クロー(US$302.77億)の投資が必要で、内3万7000クロー(80.02億)は紡績部門に、2万5000クロー(US$54.07億)は織布部門に、3000クロー(US$64.88億)はニット部門に、5万クロー(US$108.13億)は加工部門に、2万5000クロー(US$54.07億)は衣料部門に、それぞれ投じられる。これにより糸61億8100万キロ、布580億平米、衣料106億着、綿1790万梱の年産能力が追加される。
また繊維産業の成長は高付加価値製品へのシフトが鍵になる。取り分けアパレル部門がこうしたシフトを牽引するものと見られる。加工部門はインド繊維産業の最も脆弱な部分を成しているが、その強化が将来の繊維産業の成長の鍵になるため、同領域への多額の投資が必要と言う。
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