2004-08-16 ArtNo.33953
◆インド・バイオテック部門、今年はUS$10億産業に
【バンガロール】インドのバイオテクノロジー部門の年商は、2003-04年に前年比39%増の7億500万米ドルをマーク、2004-05年には10億米ドルの大台に乗る見通しだ。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが8月12日、バイオテック企業協会(ABLE: Association of Biotech Led Enterprises)が11日に発表した第2回バイオテクノロジー産業調査レポート“ABLE-BioSpectrum”を引用し伝えたところによると、バイオテック産業の売上げは2002-03年の150社合計2345クローから2003-04年の235社合計3265クロー(US$7.05億)に成長、内、輸出が1817クロー、国内販売が1448クローを占めた。
マハラシュトラ州Pune拠点のSerum Institute of Indiaと、カルナタカ州Bangalore拠点のBioconの年商が500クローの大台を突破した。トップ5社の年商が100クローを超え、その合計売上げが、業界売上げ全体の42%を占めた。
ABLEのKiran Mazumdar-Shaw会頭は、この日記者会見し「バイオテック産業は、その行く手に多くのハードルが存在するものの、今年は10億米ドルの心理的関門を突破する見通しだ。そして成長の勢いが維持されるなら2010年には50億米ドルの目標も実現できるだろう」と見通した。Mazumdar女史によると、生物薬品が76%と最大のシェアを占め、以下ワクチン28%、バイオサービス8.2%(275クロー)と続く。地域的には西部地区のバイオ・クラスターが、売上額で全国をリードしたが、バイオテック企業の60%は南部を拠点にしており、前年比成長率でも南部がトップに立った。
企業の純粋なバイオテック収入については、Bioconの年商502クローがトップ、Serum Institute of Indiaの491クローが2位につけた。トップ20社の合計売上げは2283.68クローをマーク、業界全体の雇用総数は前年比42%増の9100人に達した。今年の雇用数は1万1000人前後と言う。
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