SEAnews 2004-08-16 ArtNo.33949

【バンガロール】インドの2004年第2四半期(2004/4-6)のパーソナル・コンピューター(PC:ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ/ﾉｰﾄﾌﾞｯｸ/ｻｰﾊﾞｰを含む)出荷台数は、前年同期比34.6％増の76万台に達した。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月13日、市場調査会社Gartner Incの発表を引用し伝えたところによると、インドＰＣ市場は同期のアジア太平洋地域市場全体の9.23％のシェアを占めた。
Gartner Indiaのアナリスト、Vinod Nair氏によると、健全な経済コンディションと実行レート(run-rate)の改善が第2四半期ＰＣ販売の伸びにつながった。消費者／教育機関／中小企業の需要が第2四半期の成長を牽引、総選挙と、新年度予算発表後のＰＣ値下がりに対する期待で6月の最後の2週間のデスクトップ販売が多少鈍化したものの、全般的な上昇基調に大きな変化は生じなかった。
第2四半期のデスクトップ出荷台数の伸びは32％、ノートブックは123％で、後者はＰＣ総出荷台数の5％を占めた｡デスクトップとの価格差が縮小したことから中小企業方面のノートブック需要が拡大した。
ベンダー別市場シェアを見ると、Hewlett-Packardのシェアが前年同期の9.1％から14.9％に、HCLのそれが同8.8％から11.9％に、ＩＢＭが同6.6％から7.8％に、それぞれ拡大、トップ3を占めた。Dell IncとAcerのシェアも、それぞれ3.5％(3.4%)、3.3％(2.5%)と、前年同期(括弧内数字)を上回ったが、それ以外のベンダーのシェアは69.6％から58.6％に縮小した。
アジア太平洋地域の第2四半期のＰＣ出荷台数は16.5％の伸びを記録、中国、インド、タイが何れも30％以上の伸びを実現、引き続き成長の牽引役を務めた｡これら3国だけで域内市場全体の約60％のシェアを占めた｡