SEAnews 2004-08-16 ArtNo.33939

【ニューデリー】今年6月の工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)の伸びは旺盛な消費者需要に支えられ、7.3％と、前月の6.2％、昨年同月の6.7％を上回った。
エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが8月12／13日、統計及び計画実施省(Ministry of Statistics and Programme Implementation)中央統計局(Central Statistical Organisation)の暫定統計数字を引用し報じたところによると、製造業の6月の成長率は8％(6.9%)、電力部門のそれは4.2％(5.4%)、鉱業部門は3.3％(5.7%)と、製造業の伸びが昨年同期(括弧内数字、以下同様)を上回ったものの、電力部門と鉱業部門の伸びは昨年同期を下回った。
今年第1四半期(2004/4-6)のＩＩＰ成長率は7.6％と、前年同期の5.7％を上回った。内訳を見ると、製造業の伸びは7.9％(6%)、電力部門は5.8％(4.2%)、鉱業部門は6.1％(5.6%)だった。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、今年6月の基本財部門の伸びは2.9％(5.5%)、資本財部門は17.5％(10.9%)、中間財部門は7.5％(6.7%)、消費財部門は8.4％(6.8%)、耐久消費財部門は14.1％(0.3%)、非耐久消費財部門は6.6％(9%)だった。
今年第1四半期の基本財部門の伸びは4.6％(4.4%)、資本財部門は14.9％(8.4%)、中間財部門は10.4％(2.8%)、消費財部門は5.9％(9.4%)、耐久消費財部門は11％(4%)、非耐久消費財部門は4.3％(11%)だった。
今年6月には主要17業種中10業種がプラス成長を記録した。過去10年来最良の降雨に恵まれた昨年のモンスーン以来、消費者需要は上昇基調を辿っている。ＩＩＰの75％の比重を占める製造業が今年6月には8％の成長を遂げ、ＩＩＰの成長を牽引した。しかしアナリストは今年は播種シーズン7月の降雨が不順だったことから6億の人口を抱える農村部の消費需要が減退するものと予想している。