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2004-08-06 ArtNo.33904
◆シェル、インドにおける石化製品トレーディングから撤退
【ニューデリー】Shell India Pvt. Ltd.(SIPL)は商業的理由と不利な市場環境からインドにおける石油化学品トレーディング・ビジネスから撤退する方針を決め、インド・ビジネスの戦略転換を図っている。
エコノミック・タイムズが8月4日報じたところによると、SIPLは石油化学産業の低調な先行き見通しから、最早、包括的輸入許可(Open General Licence)制度下に石油化学製品のトレーディングを行う計画を放棄、政府にSIPLの営業活動からOGL下の石油化学製品取引を抹消するよう求めた。
業界観測筋によると、SIPLのこうした方向転換には、石油化学製品のマージンの低下や、一部完成品に対する高い輸入関税が関係しているものと見られる。
インドの石油化学製品市場ではReliance Industries Ltd(RIL)が85%のシェアを握り、ほとんど市場を独占している。
SIPLは4年ほど前に、シェルが5年内にその26%の持分を地元パートナーに譲り渡すことを条件に、OGL下に瀝青と石油化学製品の取引を行うことを申請した。
シェルはその一方で完全出資子会社を設立して特殊グレードの瀝青を生産・マーケッティングする許可を外国投資促進局(FIPB)から取得した。今や瀝青関連のビジネスは全て新会社により手掛けられている。このためSIPLは瀝青の取引をその営業項目から削除することを申請した。
瀝青と石油化学製品取引から撤退した後のSIPLの業務には、事業化調査や市場調査の請負、合弁投資を除く販促関連活動、土地/港湾施設/タンク/倉庫のリースもしくは買収が含まれ、これらの活動は外資の100%出資が認められている。このためシェルはSIPL持分売却の免除も申請した。
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