2004-08-06 ArtNo.33898
◆TTE、マルチ・ブランド戦略でインドCTV市場開拓
【深セン】世界最大のカラー・テレビジョン・メーカーTTE Corpは、マルチ・ブランド戦略を採用し、インド市場を開拓する方針を決めた。
エコノミック・タイムズが8月4日伝えたところによると、中国の電子会社TCLとフランスのThomsonが67:33の出資率で設けたTTEは、低価格のCTV製品についてはTCLブランド、プレミアム製品はThomsonブランドを用いる計画だ。
TTEの世界戦略は、中国とその他のイマージング市場ではTCLブランドを、北米と欧州市場ではRCA及びThomsonブランドをそれぞれ用い、ThomsonとTCL両ブランドを同時に用いるのは、インドとタイだけ。
またマルチ・ブランド戦略が採用されるのはCTVのみで、VCD-DVDプレーヤーや携帯電話端末を含む他の家電製品は、全てTCL商標で販売される。
TTEのTerry Yichunyu上級副社長によると、現在ThomsonはインドCTV市場の2%のシェアを占めており、同プレゼンスを無くすことはない。TCLブランドはThomson製品を下回る価格帯をカバーする。またThomsonブランドの運営はタミールナド州Chennaiをベースとし、TCLブランドはマハラシュトラ州Mumbaiを拠点にする。
ノックダウン・キットの輸入と、地元相手先商標製造業者(OEM)からの調達を併用し、インドにおける製造は当面考えない。既に、Polygenta、Hotline、Dixon Utilitiesを含むOEMと交渉を進めている。自由貿易協定(FTA)を梃子にタイから輸入するオプションも検討している。2-3年後にシステムが完成し、製品のプレゼンスも築かれた段階で、投資を考える。その際には外国投資政策も配慮する。
Thomsonがインドに設けた既存の研究開発(R&D)センターには現在約60人が勤務しているが、増員し、従来型CTVの研究等を手掛けさせる。南部を拠点にするThomsonのOEM納入業者Obul Reddyとの関係は維持すると言う。
目下インドでは、Videocon GroupがCTV4ブランドを、Mirc Electronicsが2ブランドを手掛けており、TTEはインドCTV市場でマルチ・ブランド戦略を採用する第3の企業になる。
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