2004-08-04 ArtNo.33892
◆Gujarat Oleo、バイオディーゼルをIOC向けに初出荷
【アーマダバード】グジャラート州Ankleshwar拠点のGujarat Oleo Chemicals Ltd (GOCL)は、先週土曜(7/31)、Indian Oil Corporation Ltd (IOC)向けにバイオディーゼルを商業ベースで初出荷した。
ビジネス・スタンダードが8月2日伝えたところによると、GOCLは、グジャラート州政府が目下その栽培を奨励しているJatropaの種子から精製したバイオディーゼル450キロ・リッターを、この日IOC向けに出荷した。IOCはバイオディーゼルを鉄道燃料として試験使用する。
GOCLのSandip Chaturvedi重役(MD)によると、IOCにバイオディーゼルを納入したのは同社が最初で、IOCは近く第2の注文を寄せるものと予想される。また近々別に数件の注文があるものと期待しており、他の国営石油会社2社、Hindustan Petroleum Corporation Ltd(HCL)とBharat Petroleum Corporation Ltd(BPCL)からも引き合いを得ている。しかし両社との商談は初歩的なもので、具体的内容を発表する段階ではない。
バイオディーゼルの価格は現在、リッター当たり45ルピー未満だが、政府が課税を免除するならさらに下降する。
米国と欧州では、年間最大200万トンのバイオディーゼルが消費されている。米国と欧州諸国はパーム油と西洋油菜を原料にバイオディーゼルを生産している。インドは油椰子や西洋油菜を用いることはできないが、Jatropaが豊富に存在する。Jatropaは1ha当たり3トンの種子を収穫でき、3トンの種子から1.5トンのJatropa種子油を採取できる。Jatropa種子油はバイオディーゼル油に転換できる。GOCLはグジャラート州政府との利益分与協定の下、長期契約に基づきJatropaの供給を受ける。
インドで最初にカスター・メチル・エステルの連続分解プラントを設けたGOCLは、硬化ヒマシ油(hydrogenated castor oil)、ヒドロステアリン酸(hydrostearic acid)、メチル・ヒドロキシステアリン(methyl hydroxysterate)の生産も手掛けている。
グジャラート州政府と中央政府技術局(department of technology)の合弁に成るGOCLの研究開発(R&D)施設は科学技術省の認可を得ており、GOCLの昨年の営業額は55クロー(US$1189万)を記録した。
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