2004-07-30 ArtNo.33862
◆Wockhardt、欧州でUS$1億企業買収の機会物色
【ムンバイ】マハラシュトラ州Mumbai拠点の製薬会社Wockhardt Ltd(WL)は欧州方面における企業買収の機会を物色している。
エコノミック・タイムズが7月28日報じたところによると、WL取締役会は最大1億米ドルを投じ、欧州の製薬会社もしくは製薬ビジネスを買収することを原則的に認めた。WTのHabil Khorakiwala会長によると、企業買収の目的は欧州主要市場へのアクセスを確保することに有り、後発医薬品(generics)領域の企業を物色している。
内部的事業の拡大や企業買収を通じ、欧州連合(EU)市場における成長を目指しており、取締役会において1億米ドルの投資が認められたのは、主要なステップと言える。現在EUは売上げの40%に貢献しており、同社の最大市場になっている。2004年6月期四半期の欧州市場における売上げは前年同期比249%増の116.2クロー(US$2565万)を記録した。
今年初、ドイツ企業Esparma GmbHを1100万米ドルで買収したWLは、1998年にはWallis Laboratoriesを、2003年にはCP Pharmaceuticalsを、それぞれ買収しており、欧州における企業買収は3件目。後者2社は何れも英国企業。
WL英国子会社の取締役会は、米国証券取引所への上場計画を承認した。上場手続きには約9ヶ月を要する。
WLは、米国後発薬品市場の開拓を目指し、今年初Wockhardt USAを設立した。同子会社は米国市場におけるマーケッティングとディストリビューションに照準を合わせている。WLは、インドの製薬会社の中では遅れて米国市場に進出したが、向こう数年間に米国ビジネスが急成長を遂げるものと期待している。
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