2004-07-28 ArtNo.33842
◆Tata Metaliks、鋼・鋳造品・コークス製造進出準備
【コルカタ】Tata Iron & Steel Co(TISCO)が46.66%出資するTata Metaliks Ltd (TML)は、中核とする銑鉄製造事業の拡張とともに、親会社のコークス製造合弁事業への出資やスチール及び自動車用鋳造製品の製造事業に進出する可能性を検討している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが7月25/26日伝えたところによると、TMLのT.K. Mukherjee会長は24日催された第14回年次総会後マスコミに以上の計画を語った。
それによると鋳造グレード銑鉄の年産能力を16万トンから30万トンに拡張する総コスト50クロー(US$1104万)のプロジェクトは今年末までに稼働する。TMLは2003-04年に銑鉄の年産能力を9万トンから16万トンに拡大した。銑鉄の年産能力は今会計年度内に30万トンに達するが、その際には、さらに拡張すべき製品ポートフォリオを検討せねばならない。合併・買収を通じた銑鉄製造能力の拡張努力も続けており、インド国内にはこの方面の良好な機会が存在する。TMLはまた借入上限を120クロー(US$2649万)に60%引き上げた。
TMLは国内ばかりでなく、海外市場の開拓も計画している。ビジネス・デベロプメント・グループは、東南アジア、韓国、日本の他、エジプトやドゥバイ等のニッチ・マーケットへの進出を検討している。
親会社Tiscoと西ベンガル工業開発公社(WBIDC:West Bengal Industrial Development Corporation)のHaldiaにおける年産80万トン、見積もりコスト500クロー(US$1.104億)のコークス製造合弁事業に参加する方針は既に決めている。TISCOは今年10月の次期取締役会以前にWBIDCと株主協定を結ぶ予定だ。TISCOが同プロジェクトの支配権益を握る見通しだが、TMLは株主協定締結後、同プロジェクトへの参加問題を親会社と協議する。プロジェクト用地はまだ購入されていないが、最終的に年産200万トンまで拡張できるスペースが確保される。
TMLのスチール及び自動車用鋳造製品ビジネス進出は親会社と競合するため、Tiscoの承認を得る必要があると言う。
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