SEAnews 2004-07-28 ArtNo.33839

【ニューデリー】年商72億4000万米ドルの半導体企業STMicroelectronics(STM)は、インドの研究開発(R&D)センターにおける“Nomadik”チップの開発に力を入れるとともに、インド・スタッフを増員する。
インディアン・エクスプレスが7月26日、STMicroelectronics India(STMI)のPradeep Kumarカントリー・ディレクター兼イマージング市場担当副社長の言を引用し報じたところによると、Nomadikは、携帯電話／ＰＤＡ／マルチメディア・アプリケーション等、モバイル・マルチメディア・ターミナルのためのＳＴアプリケーション・プロセッサーの新ファミリー。リアルタイム／双方向のオーディオ・ビジュアル・コミュニケーションやサポート・ダウンロードの他、ＭＰ3ミュージック／MPEG4ビデオ／JPEGスチル・イメージ等のマルチメディアのストリーミングも可能にする。今年末までの完成が目指されるNomadikはＳＴＭＩが手掛けるフォーカス・エリアの1つ。
この他、モトローラやフィリップスと共同で65ナノメートル・テクノロジーに関わる研究を手掛け、セットトップボックス／デジタル・テレビジョン／ＤＶＤ等のためのチップやソフトウェアの開発にも取り組んでいる。
現在ウッタルプラデシュ州Noidaとカルナタカ州BangaloreのＲ＆Ｄセンターには合計1600人が勤務しているが、2005年初までにさらに1500人を追加する。
ＳＴＭのＲ＆Ｄ活動の20％がインドで手掛けられており、極めて重要な複数のプロジェクトも含まれている。今後インドの貢献は益々拡大するが、具体的に何パーセントに達するかを予想するのは難しい。
Noidaには、Bangaloreを上回るスタッフが配置されているが、Greater Noidaに新キャンパスを設ける準備も進められている。同新キャンパスには2007年までに5000人が勤務することになる。
ＳＴＭは世界31ヵ国にＲ＆Ｄユニット16、デザイン＆アプリケーション・センター39、製造拠点17、セールス・オフィス88を展開、4万5000人を雇用していると言う。