2004-07-26 ArtNo.33830
◆バイク各社、Hero Hondaのエグゼクティブ市場支配に挑戦
【ムンバイ】モーターサイクル各社がエグゼクティブ・セグメント(中間価格帯)に続々新モデルを投入する中で、同セグメントをリードするHero Honda Motors India Ltd(HHMIL)は一時も気を緩めることのできない厳しい競争を強いられそうだ。
エコノミック・タイムズが7月20日伝えたところによると、TVS MotorsのVictor GLX、YamahaのFazer、LMLのFreedom Primaに加え、Bajaj Auto Ltd(BAL)は来月125ccのDiscoverを発売する。さらにHHMILの姉妹会社Honda Motorcycle Scooter India (HMSI)も125-135ccカテゴリーのモーターサイクルを発売する計画のため、HHMILのPassion及びSplendorの市場支配に大きな脅威を及ぼすものと見られる。
インドのモーターサイクル市場は、エグゼクティブ・セグメントが全体の58%、エントリー・レベルが30%、プレミアム・セグメントが12%を占めている。HHMILはエグゼクティブ・セグメントにSplendorとPassionを、BALはWindとCaliberを、TVSはVictorとCentraを、それぞれ投入している。
アナリストによれば、HHMILは同セグメントの市場支配に成功したものの、今後同シェアを維持するのは、大幅な値下げでもしない限り容易でない。しかし仮に1000ルピー値下げすれば年間純益に14%影響する。ライバル各社は125ccモデルを100ccクラスの価格で発売する準備を進めている。このためHHMILは益々大きな価格圧力を受けることになる。
1986-96年の10年間には業界を通じて15種類のモーターサイクル・ベーシック・モデルが発売されたが、2005年には1年間だけで12モデルの発売が予想されている。この点からも二輪車モデル・ライフサイクルの短縮が窺える。しかしHHMILの最大の売れ筋Splendorは発売以来既に9年目を迎えていると言う。
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