1995-10-03 ArtNo.3383
◆<星>地元企業ORC、大容量プロッピー・ディスク開発
【シンガポール】地元企業ORコンピュータ・システム(ORC)は米国子会社インサイト・パリファラルズにより開発された大容量フロッピー・ディスク(FD)が、ここ一両年内に業界のスタンダードになるものと期待している。
ORCのスティーブン・ラム重役(MD)によると、今日市販されているFDの容量は1.44MB(メガ・バイト)だが、同社の新製品フロプティカルは120MBのデータを記憶できる。コンパック・コンピュータが今年末からそのPC(パソナル・コンピュータ)システムにフロプティカルをセットにして出荷する方針の他、今年末乃至は来年初から米国のFDDメーカー3Mがデッィスケットを、松下寿がドライブ(FDD)の製造を開始する。これらの企業はフロプティカルを次世代製品のスタンダードとする計画だ。フロプティカルの価格は1枚19Sドル以下になる見通しで、現在市販されている一般FDの約1Sドルに比べ高めだが、記憶容量1MB当たりでは15セントと、既存FDの70セントを大幅に下回る。また量産体制が確立すれば、更に1枚2~3Sドルにまで下降する見通しだ。また専用FDDは相手先商標製造業者(OEM)向けに1台200Sドルで販売する予定で、これも一般のFDDの30~60Sドルに比較して割高だが、やはり一両年内に半値に値下がりするものと見られる。ORCはインサイト、イージーストー商標の記憶装置の販売を手掛け、年商約1億5000万Sドル、将来は1GB(ギガ・バイト)のFDの開発を目指すという。市場調査会社データクウェストによれば、昨年のFDDの世界売上は7500万ユニットに達したものと見られる。(BT:10/2)
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