【ニューデリー】インドの6月の輸出総額は56億7400万米ドル/2万5824.51クローと、昨年同月の42億2400万米ドルに比べ米ドル建てで34.32%、ルピー建てで30.86%増加、昨年同月の成長率6.6%(米ドル・ベース)を大きく上回った。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥーが7月21/22日、商工省傘下商業情報・統計総監事務所(directorate-general of commercial intelligence and statistics)の暫定統計数字を引用し伝えたところによると、6月の輸入は79億4268万米ドルと、昨年同月の55億5350万米ドルに比べ43.02%拡大した。この結果貿易赤字は昨年同月の13億米ドルから22億米ドルに43%拡大した。
商工省オフィシャルによると少なからぬ品目に対する米国市場の旺盛な需要が、好調な輸出成長の一因になった。輸出業者協会筋も、宝飾品や繊維等の伝統的輸出品目の輸出が過去数ヶ月極めて好調と語った。
インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)のTapan Bhaumik政策顧問は世界的な、取り分けアジアの主要貿易相手国の需要の伸びから向こう数ヶ月間も好調な輸出成長が持続する見通しだが、雨期到来の遅れに伴う国内需要の減退で輸入の伸びは減速すると予想した。インド政府は今会計年度通年の輸出成長目標を16%に設定している。
今年初3ヶ月(2004/4-6)の輸出額は164億9800万米ドル/7万4139.12クローと、前年同期の128億9200万米ドル/6万667.67クローを米ドル建てで27.96%、ルピー建てで22.21%上回った。
今年初3ヶ月の輸入総額は224億3400万米ドル/10万811.74クローと、昨年同期の171億6642万米ドル/8万780.11クローに比べ米ドル建てで30.69%、ルピー建てで24.80%増加した。今年初3ヶ月の石油製品輸入は前年同期の45億7674万米ドルから66億2205万米ドルに44.69%、非石油製品輸入は同125億8968万米ドルから158億1211万米ドルに25.60%、それぞれ拡大、貿易赤字も同42億7351万米ドルから59億3610万米ドルに増加した。
ちなみに昨年インドの輸出は17%の伸びを見たにも関わらず、世界貿易に占めるそのシェアは一昨年(2002-03)の0.8%から昨年(2003-04)の0.7%に後退した。