SEAnews 2004-07-23 ArtNo.33811

【ハイデラバード】地元ワイヤレス・テクノロジー・ソリューション・プロバイダー、HelloSoftは、デジタル信号処理を必要としない、インターネット・プロトコル(VOIP:Voice over Internet Protocol)ベースの、携帯電話やワイヤレス装置向けアプリケーションを開発した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月20日報じたところによると、HelloSoftのKrishna Yarlagadda会長(社長/CEO兼務)は同紙に以上の消息を語った。それによると、この種の技術は、世界的にも類似したものがまだ存在せず、移動体通信アプリケーションの利便性を大幅に高める。HelloSoftは富士通を含む指導的半導体企業や携帯電話メーカーに、同技術の売り込みを図っている。
HelloSoftはワイヤレス製品とVOIPが交差する領域に照準を合わせており、アンドラプラデシュ州Hyderabadに設けた研究開発(R&D)センターを拠点にこれまでに1ダース余りの特許申請を行って来た。必要資金は主にVenrock Associates／Sofinnova／Jump Start Up等のベンチャー・キャピタル会社から調達、同社の取締役会にはPentiumの父と言われるVinod Dham氏も名を連ねている。
近く到来する電子取引(electronic commerce)時代には、ワイヤレス装置が重要な役割を演じ、ワイヤレス・アプリケーションのコスト効率を高めるVoIPがその中核技術を成すものと見られると言う。