2004-07-21 ArtNo.33803
◆Dr Reddy's、専門製薬ビジネスに再度照準
【ムンバイ】Dr Reddy's Laboratories Ltd(DRLL)は専門製薬(specialty pharmaceuticals)ビジネスに再度照準を合わせ、新戦略を立案した。
インディアン・エクスプレスが7月17日報じたところによると、DRLL筋は「新戦略は後発医薬品(generic drug)会社から専門製薬会社に変身する長期計画の一環」と語る。専門製薬ビジネスには、斬新な研究を通じニッチ領域の新薬を開発することが含まれる。
しかし米国の連邦巡回控訴裁判所(CAFC:Court of Appeals for the Federal Circuit)は最近、Pfizer社のヒット薬品“Norvasc”のジェネリック・バージョン“AmVaz”をDRLLが米国市場で販売することを認めた下級裁判所の裁定を覆す判決を下した。これによりDRLLのボトムラインが深刻な影響を受けただけでなく、心血管薬(cardiovascular drug)マレイン酸アムロジピン(AmlodipineMaleate)を梃子に専門製薬ビジネス進出を図るDRLLの戦略も大きな軌道修正を強いられた。
DRLLは、心血管障害の基礎治療(primary care)に照準を合わせた当初の戦略を放棄し、エントリー・バリーの低いニッチ領域に照準を合わせる新戦略を立案した。
DRLLは今年5月に買収した米国拠点の皮膚病学会社Trigeneses Thrapeuticsを、専門製薬ビジネス進出の新たな機関車にする計画だ。DRLLは同買収により、Trigenesis社の専売技術や製品にアクセスすることが可能になった。DRLL筋によると、皮膚病学は危険報酬(risk-reward)の上からも魅力的で、同社の新戦略にマッチしている。
この他、個々の製品をベースにした他社との提携や戦略的企業買収を通じて、DRLLは専門製薬ビジネス市場における事業拡張を図ると言う。
DRLLのK Anji Reddy会長は、その年次報告書の中で、「後発医薬品ビジネスの中期的に見通しは依然明るいが、一部の大手後発医薬品会社は専門製薬ビジネスに重心をシフトしつつあり、DRLLもその内に含まれる。こうした方向転換は新薬の開発をベースにした国際的な製薬会社に変身するビジョンを実現する道でもある」と述べている。
|