SEAnews 2004-07-16 ArtNo.33760

【ティルヴァナンタプラム】ケララ州において総額1万450クロー(US$23.07億)の投資事業を計画する国営ガス流通会社GAIL (India) Ltdは12日、ケララ州工業開発公社(KSIDC:Kerala State Industrial Development Corporation)とガス協力契約(GCA)を結んだ｡
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月13日、ＫＳＩＤＣのP.H. Kurian重役(MD)とともに記者会見したＧＡＩＬのProshanto Banerjee会長兼ＭＤの言を引用し伝えたところによると、ＧＡＩＬはＧＣＡの下、1)“ケララ州における中期的長期的天然ガス需要の評価”、2)“パイプ・ライン網の技術的事業化調査”、3)“コモン・キャリア・ベースで経営するパイプ・ライン網の建設”、4)“パイプ・ラインに平行して敷設される光ファイバー・ケーブルの帯域需要調査”、5)“都市ガス供給計画の採算性評価”を実行する。
ＧＣＡは、ケララ州におけるＧＡＩＬの3つの主要なプロジェクト－1)“ナフサ・ベースの石油化学コンプレックスの建設”、2)“液化天然ガス(LNG)再ガス化ターミナルの建設”、3)“全国ガス・パイプ・ライン網の一環としてのパイプライン網の建設”－を遂行するための第一歩と言える。
ケララ州Kasaragode県におけるナフサ・クラッカーには7000クロー(US$15.45億)が投資される予定で、ＫＳＩＤＣと既に仮契約(letter of intent)を結んでいる。
年間処理能力270万メートル・トンのＬＮＧ輸入・再ガス化ターミナルはケララ州Kochiもしくは同州Kayamkulamに設けられる。コーチン港湾局(Cochin Port Trust)はPuthu Vypeen島の40ｈａの土地を同プロジェクトに供することを計画している。プロジェクト・コストは1450クロー(US$3.2億)と見積もられ、事業化調査が進められている。GAILは、同プロジェクトの当初のプロモーター、Petronet LNGと共同で、もしくは単独で、実行する可能性を検討している。
第3のプロジェクトは、消費者にガスを送り届ける全長500キロのパイプ・ラインを敷設しようと言うもので、そのコストは2000クロー(US$4.42億)と見積もられる。Kochi／Kanjirakkod／Mangaloreパイプラインの調査は既に完了、Bangalore／Coimbatore／Kochi／Kayamkulam間の調査が現在進められている。KSIDCは州内における燃料需要のパターンに関するデータを提供するとともに、個々の合弁プロジェクトを支援する。
両社は合同産業グループを設け、ＧＣＡの進捗状況をモニターすると言う。