2004-07-14 ArtNo.33743
◆合計15件、総額US$11億の空港近代化計画推進
【ムンバイ】民間航空省は、マハラシュトラ州Mumbai/首都New Delhi/カルナタカ州Bangalore/アンドラプラデシュ州Hyderabadの空港計画とは別に、15都市における総額5000クロー(US$11.04億)の空港近代化計画を2006年12月までに完成させる。
インディアン・エクスプレスが7月11日、Praful Patel民間航空相の言を引用し報じたところによると、P Chidambaram蔵相は新年度予算案の国会上程に際して、銀行・金融機関7行から成るInter-Institutional Group(IIG)を組織、4万クロー(US$88.3億)の基金を設立して、空港/港湾/観光部門を中心にしたインフラ・プロジェクトを推進する方針を明らかにしたが、上記15件の空港近代化計画は同基金から4000クロー(US$8.83億)を借り入れる。インド空港局(AAI:Airports Authority of India)は起債により調達した資金を同ローンの支払いに当てる。ラジャスタン州Jaipur/同州Udaipur/ウッタルプラデシュ州Lucknow/オリッサ州Bhubaneswarを含む15都市の空港は国際空港にアップグレードされる。
このほど外国直接投資(FDI)上限が40%から49%に引き上げられることになったデリーとムンバイの空港近代化計画には、10社近い外国企業が関心を表明しており、民間航空省は来月、ハイデラバード近郊に新空港を建設するプロジェクトの覚書に調印する。バンガロール空港開発プロジェクトは今月末に着工され、タミールナド州Chennaiと西ベンガル州Kolkataの空港近代化も追って着手される。同省はNavi Mumbaiに国際空港を建設する計画を促進しており、同空港には第2滑走路が設けられる。外国航空会社は空港や国営航空会社の民営化計画に参加することはできない。これらの空港はインド第3の地主でもあるAAIの年収の80%に貢献している。
向こう6ヶ月の優先課題には、1)“空港インフラの改善”、2)“老朽航空機の改装”、3)“Air-India(AI)/Indian Airlines(IA)両社の航空機購買計画”、4)“民間航空政策の完成”が挙げられる。
公共企業の経営基盤強化策の一環として設けられる1万4000クロー(US$30.91億)の基金から資金を導入し、IA/AI両社を増資する計画も進められていると言う。
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