【ニューデリー】インド政府は、財政責任予算管理法(Fiscal Responsibility and Budget Management Act)報告の中で、今年(2004-05)年の名目国内総生産(GDP)成長率を12%、インフレ率を4-5%、したがって実質GDP成長率を7-8%と予想した。
ビジネス・スタンダードが7月9日報じたところによると、P Chidambaram蔵相は、その国会演説の中では今年のGDP成長率は名目で12.6%、インフレ率は5%前後、実質成長率は7.6%と、上記に比べ強気な予想を行った。しかしザ・ヒンドゥーによると、蔵相は予算案上程後の記者会見の席では、「2004-05年のGDP成長は農業部門の健全な伸びに支えられ、6-7.4%の成長が見込まれ、自分は7%近くに達すると見ている」と控えめな見通しも示した。
ちなみに中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は今年のGDP成長率を6.5%と予想、仮に昨年(2003-04)第3四半期に生じた成長の加速が持続するなら7%に達する可能性もあるとしており、新年度予算案の予測は大筋で中央銀行の予想と一致している。応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council for Applied Economic Research)は今年のGDP成長率を7%と予想、他の調査機関も6-7.4%を予想している。