2004-07-09 ArtNo.33721
◆Jindal Iron and Steel、製鋼能力150万トン拡張
【チェンナイ】Jindal Iron and Steel Company (Jisco)は、国内鉄鋼需要の拡大に応じるため1100クロー(US$2.43億)を投じ、年産能力を現在の250万トンから2007年までに400万トンに拡張する。
インディアン・エクスプレスが7月7日伝えたところによると、Jisco幹部は最近催された証券アナリストとの会議の席上、以上の計画を語った。それによると、150万トンの年間製造能力の拡張は、規模の経済性を実現し、国際市場における競争力強化にもつながる。
Sajjan Jindal氏に率いられる同グループは今会計年度またJindal Vijayanagar Steel Ltd (JVSL)に60クロー(US$1324万)を投資する。
グループは主要原料の適正価格でのスムースな供給を確保する狙いから、生産設備を拡張するだけでなく、後方統合化にも力を入れる。
現在JISCOが必要とする鉄鉱石の50%は、傘下の鉱山から供給されているが、内外の鉄鉱山に10-20%出資することにより、自給率を100%に引き上げる。
Jiscoは最近またGoa Portの権益を買収した。これにより同港の優先的利用が可能になり、多額の滞船料をカットできる見通しだ。
JiscoはJVSLがカルナタカ州Bellary県に設けたcorexプラントの排ガスを利用し200MW(メガワット)の発電施設を設ける準備をしている。同施設が完成すれば1ユニット当たりの電力コストを1.5ルピーから1ルピーに引き下げることができる。
この他、Jiscoは次期会計年度までに負債/自己資本比率を1:1に引き下げるべく、財政再編を進めている。グループは既に4160クロー(US$9.18億)の借入金を繰り上げ返済することにより、金利コストを1%ポイント引き下げた。今会計年度の資本支出は1200クロー(US$2.65億)が予定されているが、主に内部資金と国際サプライヤーから調達した資金で賄い、金融機関からの借入を回避すると言う。
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