2004-07-07 ArtNo.33704
◆MosChip、第2四半期から新型チップ11種類の量産開始
【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州Hyderabadを拠点に集積回路(IC)のデザイン/製造/マーケッティングを手掛けるMosChip Semiconductor Technology Limited(MSTL)は、今会計年度第2四半期からPCI(peripheral component interconnect)/USB(universal serial bus)/インターネット・セキュリティー関連の11種類の新型チップの量産を開始する。
ビジネス・スタンダードが7月6日伝えたところによると、MSTLのK Ramachandra Reddy会長兼CEOはこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると、OEM(original equipment manufacturers)に総合的なソリューションを提供するこれらのチップの試験生産は成功裏に完了した。MSTLは現在インターネット・セキュリティー・チップの最終段階のテストを行っている。同チップはインターネット・プロトコルに関わるトップ企業を支援するもので、10月に発売されれば、MSTLは黒字転換が望める。2004年3月期年度に売上げ12.63クロー(US$279万)、純損失11.29クロー(US$249万)を計上したMSTLは、新製品の発売を通じ、45クロー(US$993万)の売上げ実現を目指している。
インターネット・セキュリーティー・チップをLAN(local area network)やVoIP(voice over internet protocol)用に改良する作業も進めている。
既にUSBとIrDA(Infrared Data Association)の統合を可能にするチップ8万ユニットを出荷した。同チップには携帯電話からコンピューターへのデータの転送を可能にするアダプタが装備されている。アダプタのデータ転送速度は4メガビットで、MSTLは主要な携帯電話会社への納入交渉を進めている。このため8月から来年の1月にかけて、これらのチップ販売が拡大する見通しだ。こうした中でMSTLは向こう数ヶ月間に数十万ユニットを生産する計画だ。
MSTLはまた毎秒16メガビットのデータ転送が可能な次世代のVFIR(very fast infrared)チップの製造に関わるIrDA協会への加盟を申請、インターネット・プロトコルやチップ・デザイン領域の年間ベースの注文生産も計画している。
MSTLは6月29日に締め切られた株主割り当てを通じ、334万3587株を1株35ルピーで発行、11.70クロー(US$258万)を調達した。同資金は将来の運転資金と資本支出に充当される。これに伴い資本金は30.65クローから33.99クロー(US$750万)に拡大した。今年末までに従業員数は現在の70人から100人に増員される。インドにおけるデザイン・エンジニアの雇用と米国におけるセールス&マーケッティング管理職の補充が予定されていると言う。
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