2004-07-07 ArtNo.33703
◆LG、Whirlpoolを追い越し冷蔵庫市場シェア・トップに
【ムンバイ】インド冷蔵庫市場シェア・ランキングで韓国のLGが米国の家電会社Whirlpoolを追い越し、1位に浮上した。
エコノミック・タイムズが7月5日、市場調査会社ORG-GFKの発表を引用し報じたところによると、LGの今年第1四半期(2004/4-6)の冷蔵庫市場シェアが24.5%で、トップに浮上、Whirlpoolは23%で2位に後退した。
LGエアコン部門のAjay Bajaj主任は「これまで我が社は、霜取り不要冷蔵庫セグメントのトップの座にあったが、冷蔵庫市場全体の80%を占める直冷式カテゴリーではWhirlpool遅れをとってきた。しかし今や直冷式冷蔵庫市場でも最大のシェアを獲得した」と語った。同市場ではGodrejが20%のシェアを占めている。
とは言え今年第1四半期の冷蔵庫市場全体の成長率は僅か1%にとどまり、期待された14%の成長率には遠く及ばなかった。Francis Kanoi Marketing Servicesは今年の市場規模が、昨年の370万ユニットから420万ユニットに二桁成長を遂げると予想。業界プレーヤーも冷蔵庫の普及率が17%と、カラー・テレビジョン(CTV)の半分に過ぎないことから、今年のサマー・シーズンに大きな期待を寄せていた。
業界筋は、「販売価格の下降と、インプット・コストの上昇を考えれば、市場は下降局面を迎えている」と指摘、売上げ不振の原因については、北部地区(最大市場)におけるサマー・シーズンの不順を挙げた。Godrej AppliancesのSoumitra K Ghatak副社長は「限られた可処分所得の消費者には、ハイエンド・テレビジョンや携帯電話等、様々な購買オプションが提供されており、こうした面でも競争が過熱した」と分析した。
こうした中でプレーヤーらはモンスーン後の祝祭日シーズンに期待をかけている。しかし過去半年間にスチール、プラスチック、銅等、インプット・コストが顕著に上昇したにも関わらず、値下げ競争が予想されるため、マージンは一層縮小しそうだ。取り分け直冷式、170-175リッターのエントリー・レベルでは競争過熱が予想される。また25-30%の最大の成長を遂げる220-310リッター、霜取り不要冷蔵庫セグメントにも各社が殺到、主戦場の1つになるものと見られる。LGは今年広告宣伝に40-50クロー(US$883万-1104万)を投じる計画で、Godrej、Onida、Videocon等も12-15クロー(US$265万-331万)を投じる見通しだ。
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