2004-07-07 ArtNo.33699
◆鉄鋼ブームに関わらず設備稼働率90%以下:ISA
【ニューデリー】国内鉄鋼メーカーの大部分は、鉄鋼価格の上昇に関わらず、設備稼働率は90%にとどまっている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月3日、インド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)のMoosa Raza会頭の言として報じたところによると、国内鉄鋼業界は生産の余剰を輸出することによってのみ、最適な稼働率を実現できる。しかし現在は、有利な価格水準にも関わらず、90%を超える稼働率を実現できない。インドは世界第8位の鉄鋼生産国だが、世界の鉄鋼輸出市場におけるシェアは2%に過ぎない。それとは対照的に中国は、インドの数倍の国内需要を有するにも関わらず、輸出市場シェアは6%を超えている。
インドの鉄鋼輸出の成長率は2002-03年には62%に達したものの、2003-04年には2%に鈍化した。関税免除パスブック(DEPB:duty exemption passbook)スキームの鉄鋼メーカーへの適応が凍結された後、地元鉄鋼会社の輸出成長率は大幅に鈍化、マイナス成長に陥っているものもある。インド鉄鋼産業の輸出/生産比率は16.36%と、世界平均の39.7%を顕著に下回っていると言う。
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