SEAnews 2004-07-07 ArtNo.33698

【コルカタ】インド最大のステンレス・スチール・メーカー、Jindal Stainless Limited(JSL)は、同社がただ1社応札したSalem Steelの民営化計画がほとんど棚上げ上げ状態にあることから、それ自身の拡張計画を加速する方針だ｡
ビジネス・スタンダードが7月6日、ＪＳＬ筋の言として伝えたところによると、同社は冷間圧延施設の年産能力を5万トンほど拡張する計画を実行に移す。工期は8－10ヶ月で、コストは150－160クロー(US$3311万-3532万)と見積もられる。
Salem Steelへの入札は8月の第3週に期限切れになるが、新政府は同問題について公式な発表を行っていない。同入札は過去2年にわたり延期されて来た。Salem Steelの冷間圧延年産能力は7万トンで、熱間圧延(HR)年産能力は18万6000トン。
ＪＳＬはＨＲ製品に関しては外国企業との戦略提携を計画している。ＪＳＬはアジアの孤立したＨＲプラントを物色しており、外国企業との合弁もしくは長期契約を目指しているものと見られる。
ＪＳＬは国内市場に照準を合わせているが、マルチプレックスや空港民営化に伴いステンレス・スチールの国内需要は今後急増する見通しという。