2004-07-05 ArtNo.33689
◆ベアリングのSKF、今年は昨年の19%を上回る成長予想
【コインバトール】スウェーデン系大手ベアリング/オイルシール・メーカー、SKF India Ltd (SKFIL)は、インドにおける自動車産業及び製造業のブームに乗じ、今年は、昨年の19%を上回る成長を目指している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月4日伝えたところによると、SKFILは、タミールナド州Coimbatore拠点のポンプ・メーカーTexmo Industriesと提携、後者の小売チャンネルを利用して農村部の交換部品市場への浸透を図っており、一層多くの地元企業と同様の提携を結ぶ計画だ。また単なる製品の供給だけでなく、ハイ・マージンが見込めるソリューションやサービスも提供している。
SKFILのRakesh Makhija重役(MD)によると、OEM市場と交換部品市場の自動車業界顧客及び製造部門顧客は同社に等しいビジネス機会を提供している。これら両部門の活況に助けられ、カレンダー・イヤー2002年には15%、2003年には19%の成長が実現された。
カレンダー・イヤー2004年第1四半期(1-3月)の売上げは前年同期の106クローから130クロー(US$2870万)に24.1%、純益は4.9クローから約13クロー(US$287万)に拡大、ビジネスも、単なる製造業務からソリューション、カスタマイズ、サービス、アプリケーションに拡張、こうした重心移動が成長をさらに加速している。
SKFILは最近タミールナド州Chennai拠点のVibration Engineers and Consultants (VEC)を買収した。VECは小規模企業だが、SKFILが欲する戦略領域のサービスを手掛け、10クロー(US$221万)の手持ち契約を有する。同契約額はSKFILの傘下に入ったことから向こう2、3年内に25-30クロー(US$552万-662万)に拡大する見通しだ。サービス収入のマージンは大きく、また顧客のニーズにより効率的に応じることができる。
インドのベアリング市場規模は年間3400クロー(US$7.5億)と見積もられ、内2500クロー(US$5.5億)が組織部門に属している。同産業は年率7-8%の成長を遂げているが、SKFILの成長率は、それを遙かに上回っていると言う。
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