SEAnews 2004-07-05 ArtNo.33684

【コルカタ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)取締役会は、ジャールカンド州Jamshedpurにおける投資額7800クロー(US$17.22億)、240万トンの鉄鋼生産拡張計画を承認した。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが7月2日、ＴＩＳＣＯの証券取引所への報告を引用し伝えたところによると、6月30日に催された取締役会会議で以上の決定が下された｡R C Nandrajog副社長(財務担当)によると、投資は内部準備金と長期借入で賄われる。内部準備金の充当額は鉄鋼価格の推移に依存する。鉄鋼価格が高水準ならより大きな額を内部資金で賄えるが、低水準なら借入への依存が高まる。現在TISCOの借入／自己資本比率は0.6で、今年は同比率が一層下降する見通しだ｡
Tiscoは昨年、2005年9月の完成を目処に100万トンの拡張計画を進めると発表したが、今回の240万トンの拡張計画はこれに上乗せされる。したがって、ジャムシェドプル工場の年産能力は現在の400万トンから2009年までに740万トンに拡大される。最初の100万トンの拡張計画のコストは1995クロー(US$4.4億)で、全額内部資金で賄われる。
Tiscoは2010年までに鉄鋼年産能力を1500万トンに拡大することを目指しており、その内の半ばがジャムシェドプル工場、そして残りはインド国内と海外における他のプラントのキャパシティーで占められる。ジャムシェドプル工場のキャパシティーは既に限界に達しているように見えるが、ある種の新技術を導入することにより1000万トンまで拡張できる見通しと言う｡