2004-06-30 ArtNo.33657
◆Whirlpool、エアコン/電子レンジに重心シフト
【ハイデラバード】深刻なマージン低下で昨年34クロー(US$750万)の純損失を計上した年商1558クロー(US$3.44億)の家電メーカーWhirlpool of India Ltd(WIL)は、冷蔵庫/洗濯機からエアコン/電子レンジに重心をシフトしている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月29日報じたところによると、WIL幹部は同紙に以上の消息を語った。それによると、WILはこれまで冷蔵庫と洗濯機に照準を合わせて来たが、年間市場規模1500クロー(US$3.31億)のエアコン市場には大きな成長の潜在性が有り、また低普及率の電子レンジは今後の成長領域と目される。加えてこれらの品目のマージンは依然として大きい。
昨年は、取り分け冷蔵庫部門における製品の値下がりが顕著で、インプット・コストも急騰したことから、マージンの深刻な縮小が生じた。こうした中でWILは、コスト削減、リーン・マネージメント・プログラムの導入、製造過程における無駄の一層等、諸施策を講じるとともに、ポンディシェリー工場を輸出志向ユニットに転換した。これは収益率の向上と輸出拡大を図る戦略の一環である。
一方、“高速製氷システム(fast forward ice system)”の導入拡大を通じ、直冷式冷蔵庫市場におけるプレゼンスを強化した同社は、プレミアム・レーンジのモデルも強化、霜取り不要セグメントのシェア拡大を図っていると言う。
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