SEAnews 2004-06-28 ArtNo.33652

【ムンバイ】Atal Bihari Vajpayee前首相は24日、3日間にわったインド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)全国理事会の閉幕式の席上、前日に行った引退発言は冗談、「マスコミがセンセーショナルに取り上げたまで」と述べ、ＢＪＰリーダーのポストを辞す考えのないことを明らかにした｡
ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが6月25日報じたところによると、バジパイ氏は「今日は一部の出席者の顔色が冴えないが、あるいは昨日、私がマラーティ語で述べたことが理由と思われる」と前置きし、前日党員らが『agli bari Atal Bihari(次はアッタルビハリの出番)』と言うスローガンを高唱した際、『ata bari nako , pushkal jhale (次ぎはない。もう十分)』と応じたのは、「党が選挙で敗れたばかりの今、とても『そうだ』とは言えなかったため」と説明、さらに「誰も混乱が生じた後で、一層の混乱を招くことは望まない。しかし一旦口から出たことは、弦を放れた矢のようなもので取り返しはつかない」と付言した。
ＢＪＰ幹部の1人は、「ミスター・バジパイは昨日の発言の後半『何故なら自分は初めて攻撃に晒されているからだ』と語った部分については説明しなかった」と指摘したが、ＢＪＰのVenkaiah Naidu党首は「バジパイは我々の最高のリーダーであり、そのことに何ら疑いはない」と、引退を巡る憶測の鎮静に努めた。
Naidu党首は、前日、バジパイ氏がホテルで主催した晩餐会に出席後、記者会見した際も、「ミスター・バジパイは晩餐会の席上、近く予定される複数の州議会選挙で、選挙キャンペーンの先頭に立ち、党を勝利に導くことを誓った」と、引退の可能性を否定したが、晩餐会の他の出席者によると、バジパイ氏は席上専ら料理の話をし、政治問題は何一つ語らなかったと言う。
一方、バジパイ氏は、ＢＪＰ全国理事会の閉幕の辞の中で、「内部に多くの問題を抱えたManmohan Singh政府は、そう長続きはしない」と予想、また総選挙の敗因に関しては「道路建設やテレコム事業の成果は、経済成長には貢献したものの、貧しい大衆には直接恩恵をもたらさなかったかも知れない」と分析する一方、Naidu党首の発言に触れ「余り敗北の理由を深く掘り下げる必要はない。そんなことをしても何も出て来はしない」とも語った｡