2004-06-25 ArtNo.33629
◆RINL、US$39億投じ鉄鋼年産能力を1千万トンに拡張
【チェンナイ】国営製鉄会社Rashtriya Ispat Nigam Ltd (RINL)は1万7800クロー(US$39.29億)を投じ、Visakhapatam Steel Plant(VSP)の年産能力を現在の350万トンから2012年までに1000万トンに拡張する。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが6月22/23日報じたところによると、RINLのB K Panda会長兼MDはこのほど以上の計画を明らかにした。
それによると先ず3000クロー(US$6.62億)を投じて2008年までに年産能力を500万トンに拡張する。RINLは同プロジェクトに2400クロー(US$5.3億)を投資、残りの600クロー(US$1.32億)はBOT(建設/経営/引渡)パートナーが出資する。事業化調査レポートは1ヶ月半で完成する見通しだ。燃料にはガスを用いる計画で、Gujarat Petrochemicals、Oil and Naturual Gas Corporaiton Ltd (ONGC)、Gas Authority of India Ltd(GAIL)のガス供給案に検討を加えている。
RINLはまた販売可能な鉄鋼製品(saleable steel)に占める特殊鋼(special steel)の比率を50%に引き上げることを計画している。第3次拡張計画では鋼板の製造設備が増設され、同社は着色鋼(coloured steel)の製造にも注目している。
最高経営者(CEO)に率いられる専門チームが、拡張計画に際して用いる技術を検討している。高炉レベルでは依然としてロシアの技術が検討されているが、スチール・メーキングに関しては欧州、取り分けドイツ、イタリア、オーストリアの技術の導入が検討されている。日本の技術はコスト面から対象に含まれていない。
RINLは2003-04年に前年比22%増の6174クロー(US$13.63億)の売上げを計上、現金利益は2023クロー(US$4.46億)、純益は前年比197%増の1547クロー(US$3.42億)をマークした。向こう2年間に2914クロー(US$6.43億)の累積損失も一掃できる見通しだ。今会計年度は7000クロー(US$15.45億)の売上げを見込んでいると言う。
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