2004-06-23 ArtNo.33616
◆Tecumseh、ロータリー・コンプレッサー工場建設計画
【ハイデラバード】米国を拠点にする年商20億米ドルの圧縮機メーカー、Tecumseh Products Company (TPC)の完全出資子会社Tecumseh Products India Ltd (TPIL)は、アンドラプラデシュ州Hyderabadに新プラントを設け、輸出市場向けロータリー・コンプレッサーを製造する計画だ。
エコノミック・タイムズとヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月21/22日伝えたところによると、TPILのVipin Sondhi重役(MD)は同紙に以上の消息を明らかにすると共に「新プラントは2005年3-4月に完成する」と語った。それによると、製品は主に西アジア市場に輸出される。必要経費は内部資金と借入で賄う。同氏は投資額を明らかにすることを避けたが、新規投資によりTPCのインドにおける累積投資額は1億米ドルに達すると言う。
新プラントの年産量は当初50万ユニットだが、不利な税構造が改善されたなら、100万ユニットに拡張される。製造される製品のキャパシティーは1.5トンと2トンで、この種の製品が市場の90%を占めている。
現在、ハイデラバードにエアコン用コンプレッサー工場、ハリヤナ州Ballabgarhに冷蔵庫用コンプレッサー工場を擁するTPILは、2006年までにスクロール・コンプレッサーの製造施設を設けることも計画している。TPCは、世界的にただ1社、レシプロ/ロータリー/スクロール・コンプレッサー全ての製造技術を保持しているが、TPILはインドで最初にロータリー・コンプレッサーの製造を手掛け、また3種類のコンプレッサー全てをインドで生産する唯一の企業になる。ちなみにインドでは現在同社とKirloskarがレシプロ・コンプレッサーの製造を手掛けていると言う。
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