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2004-06-23 ArtNo.33613
◆化学品、過去半年間に40%値上がり
【ムンバイ】国内の化学品価格は過去6ヶ月間に35-40%上昇、6月には過去最高レベルに達した。Reliance Industries Ltd(RIL)やJubilant Organosys等の指導的化学企業は、原油の高騰と旺盛な需要を背景にその製品を値上して来た。
インディアン・エクスプレスが6月20日伝えたところによると、ベンゼン、キシレン、トルエン、フェノール等の化学品価格は今年1月以来急騰しており、ベンゼンのキロ当たり価格は6ヶ月前の20ルピーから35ルピーに、トルエンは20%増の23ルピーに上昇した。
他の化学品やアルコール・ベースの製品も値上がりしており、こうした値上がりにはフェノールやアルコールの供給不足も関係している。業界筋は、国際的な需要増と米国における工場閉鎖が今日の状況を招いたと語る。東南アジアにおける新設備が稼働する来年半ばまで値上がり基調は持続するものと見られる。
供給が逼迫する中で、企業は非伝統的供給源の開拓を強いられている。インド国内では、サトウキビの不作と糖蜜の供給不足から、海外からの輸入に重心をシフトしつつある。例えばJubilant Organysosはある種の製品をブラジルから輸入する計画だ。
製薬会社等のユーザー業界は、コスト・アップを直ちに顧客に転嫁できず、苦境に立たされている。酢酸を原料とする無水物は大幅に値上がりしているが、解熱鎮痛薬パラセタモール(Paracetamol)は値上がりしていない。ちなみに酢酸の主要原料はアルコールである。
塗料業界の幹部は、仮に原料の値上がりが持続するなら、生産を削減せざるを得ないと語った。インドでは過去数年、化学産業に対する目立った投資は行われなかった。これは主に高い資金コスト及び電力コスト、そして不十分なインフラストラクチャーによる。とは言え化学会社は昨年、製品の値上がりとコスト削減で良好なトップ・ラインの成長を享受したと言う。
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