2004-06-23 ArtNo.33608
◆英国鉱山会社Vedanta、インド業務にUS$21億投資
【チェンナイ】ロンドン拠点の金属/鉱山会社、Vedanta Resources plc(VRP)は、ここ一両年にインド業務に21億米ドルを投資、向こう2-3年内に同社が手掛ける3種類の金属の年産能力を各50万トンに、また年商を現在の20億米ドルから50億乃至60億米ドルに、それぞれ拡大する計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月19日、VRPのAnil Agarwal重役(CEO)の言として伝えたところによると、Sterlite Industries (India)Ltd/Madras Aluminium Company Ltd/India Foils Ltd/Bharat Aluminium Company Ltd/Hindustan Zinc Ltdを傘下に収める同社は、銅/アルミニウム/亜鉛を年間各20万トン生産する能力を有する。オリッサ州に新たに年産140万トンのアルミナ製造施設を設ける他、Sterlite Industriesがタミールナド州Tuticorinに擁する銅精錬施設とMadras Aluminium Coがタミールナド州Metturに設けたアルミ精錬施設のキャパシティーを拡張する。Tuticorin銅精錬施設の年産能力は18万トンから33万トンに拡張する。
またこれまでTuticorinプラントで精錬した銅は、ダドラ&ナガルハベリ連邦直轄地のSilvassa工場に送り、最終製品に仕上げて来たが、Tuticorinにおける電気銅地金(copper cathode)の年産量が12万7000トンに拡張されたなら、Tuticorinプラントで最終製品も生産する。
VRPはアルミニウム・ビジネスにだけで17億-19億米ドルを投資する計画で、インド・ビジネスの拡張が完成したなら、インドにおける各品目の輸出比率を現在の約20%から50%に拡大する方針だ。同社は現在主に銅をインドから輸出している。
最近公募調達した10億米ドルを、以上の投資に充当、不足分は内部準備金と借入で賄う。ちなみにオーストラリアに2つの銅鉱山を有するVRPは、最近ザンビア最大の銅鉱山と銅製錬所を買収する協定を、ザンビア政府と結んでいる。
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