2004-06-18 ArtNo.33581
◆石油/石炭値上がりのインフレへの影響は軽微:エコノミスト
【ニューデリー】エコノミストらは石炭の平均16.7%の値上がりと、ディーゼル及びガソリン価格の1リッター当たり1-2ルピーの値上がりのインフレへの影響は軽微と予想した。
インディアン・エクスプレスが6月16日報じたところによると、インド国際経済関係調査委員会(ICRIER:Indian Council for Research on International Economic Relations)のArvind Virmani理事は、「6-7月の価格指数は多少上昇するが、その後は安定し、持続的上昇の恐れはない」と語った。同氏によると、鉄鋼業界や火力発電業界は、コスト・アップをそれ自身で部分的に吸収するため、他の国内産業に対する影響はその分軽減する。
信用格付け会社Investment Information and Credit Rating Agency (ICRA)のSaumitra Chaudhuri経済顧問も「インド市場の競争は過熱しており、ユーザー産業はコスト・アップを効率向上により相殺するものと見られ、末端顧客にコスト上昇が直接転嫁されることはないだろう」と指摘した。
しかし公共経済政策研究財団(FPEPR:Foundation for Public Economics and Policy Research)のMahesh Purohit理事は「石炭、ディーゼル、ガソリンの値上がりは他の産業に波及効果を及ぼさざるを得ない。一般に鉄鋼、電力等の最終製品の価格上昇は、石炭、ディーゼル、ガソリン等のインプット・コストの上昇率を上回る」と懸念を表明した。
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