【ニューデリー】昨年(2003-04)の農村部における耐久消費財販売の伸びは25%をマーク、都市部における7-10%の成長を上回った。
エコノミック・タイムズが6月15日、インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)の最新レポートを引用し伝えたところによると、農村はインド耐久消費財産業の主要な市場として急速に台頭している。農村部で好調な売れ行きを見せている耐久消費財には、カラー・テレビジョン(CTV)、冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、その他の電子製品が含まれる。
LG ElectronicsのAnil Aroraマーケッテイング主任は、「農村と都市郊外(semi-urban)における売上げは我が社の昨年の営業額4500クロー(US$9.93億)に55%貢献したが、今年は65%を占めるものと見られる」と語った。同氏によると農村部における電子レンジやエアコンの需要は、CTVや冷蔵庫の需要に劣るが、これは主に不安定な電力供給によるものと見られる。同社は過去1年、市場開拓の重心を農村部にシフト、より多くの支店を設けている。
地元シロモノ・メジャーVoltasのK D Virmani重役(セールズ担当GM)も「都市市場は既に飽和状態に達しているのに対し、農村市場は成長の大きな潜在性を備えている。過去2年間、農村部におけるエアコンの需要が顕著に拡大したが、電力供給さえ安定すれば、一層の成長が望める」と語った。