2004-06-14 ArtNo.33557
◆シンガポール/マレーシア連合、IdeaにUS$4億注入?
【ムンバイ】Singapore Technologies Telemedia-Malaysia Telekom連合は、インドのGSMセル式電話サービス会社Idea cellularに最終的に最大4億米ドルを注入するものと見られる。
エコノミック・タイムズが6月11日伝えたところによると、シンガポール/マレーシア連合は最近、米国長距離電話会社AT&Tと、後者の33%のIdea持分を2億米ドルで買い取ることで原則的に合意した。消息筋によると同連合は、別にIdeaの16%の持分を買い取るため1億8000万-2億米ドルを注入、またIdeaが今後実行する企業買収に際して一層の資金を投入するものと見られる。Ideaは、目下企業家C Sivasankaran氏が支配権益を握っているタミールナド州のセル式電話会社Aircelの買収を準備している。
Kotak Securitiesのアナリストによると、Idea Cellularの企業価値(enterprise value)は6525クロー、もしくは14億5000万米ドルと評価され、これは同社営業利益の13.3倍に相当する。ちなみにBharti Tele-Venturesワイヤレス・ビジネスの企業価値は営業利益の24倍と評価されている。インドのセル式電話市場には、依然として小規模業者3社Aircel (2サークル)/BPL (4サークル)/Modi (2サークル)が存在するが、今後一層の再編が進み、最終的に6社に絞られるものと見られる。Singapore Technologies Telemedia/Malaysia Telekomと言う資金力の有る株主が加わったことから、IdeaはBharti及びHutchとともに、市場再編の主要な役割を担うものと予想される。
目下のところAT&T持分の買い取りのみが合意されたに過ぎないが、Singapore Technologies Telemedia/Malaysia Telekom連合と、Ideaの株主AT&T/AV Birla/Tataの交渉は依然として続けられていると言う。
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