【ニューデリー】過去数年インド冷蔵庫市場の低成長が続く中で、Whirlpool、Electrolux Kelvinator Ltd (EKL)、Godrej、LG、Samsung等が激しい競争を展開して来たが、今年は久々に二桁成長が予想されている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月9日報じたところによると、消費者用電子/TV製造業者協会(CETMA:Consumer Electronics and TV Manufacturers Association)オフィシャルは「2003年に7-8%の成長を遂げた冷蔵庫市場は、今年は12-15%の成長が見込まれ、通年の販売台数は410万ユニットに達するだろう」と見通した。しかし700万ユニット近い設備能力に比べ、国内需要は依然として小さい。
信用格付け会社Investment Information and Credit Rating Agency (ICRA)の2004年4月号業種別報告書によると、国内冷蔵庫製造業者は何れも低稼働率を強いられ、間接費が高水準に達している。
ICRAのデータによると、2003年の年間販売台数は340万ユニットと見積もられ、内280万ユニットは直冷式、残りの60万ユニットが霜取り不要冷蔵庫で占められた。霜取り不要セグメントは過去3年来徐々に拡大して来たものの、依然として直冷式冷蔵庫が全体のほぼ80%を占めている。霜取り不要セグメントでは、Whirlpool、LG、Godrej、BPL、Samsungが主要プレーヤーを務めている。
ICRAによれば、Godrejは1998-99年に冷蔵庫市場シェア・トップの座をWhirlpoolに奪われた。とは言えWhirlpoolのシェアも2000年の27.3%から2003-04年の26.7%に下降した。Whirlpool、Godrejに次ぐ第3位EKLのシェアも1999年の23.6%から2003-04年の16.3%に縮小した。これに対して韓国企業LGはそのシェアを1999年の5.4%から2003-04年の14.5%に、Samsungは1999年の3.3%から2003-04年の5.9%に、それぞれ拡大した。LG/Samsungは、直冷式冷蔵庫市場の主要プレーヤーBPL及びVideoconのシェアを食って急成長した。
霜取り不要冷蔵庫市場でもかつてのリーダー、BPLやGodrejがシェアを縮小させ、2003-04年にはLGが前年の20%から31.7%にシェアを拡大、Whirlpool(25.7%)に代わりトップに立った。