【コルカタ】国営製鉄会社Steel Authority of India Ltd(SAIL)は、電力/インフラ領域における復権を梃子に鋼板(steel plates)市場の60%のシェアを獲得した。
エコノミック・タイムズが6月6日伝えたところによると、SAILはこのため今年の鋼板生産量を24万トンほど拡大する。これは現在の年産能力のほぼ5分の1に等しい。これにより2004-05年の年間売上げは850クロー(US$1.876億)ほど拡大する見通しだ。昨年の国内鋼板市場規模は200万トンを超え、額にして4500クロー(US$9.93億)に達したものと見られる。
SAIL傘下の3総合プラントBhilai/Bokaro/Rourkelaは、昨年合計178万トンの鋼板を製造した。このことは3プラントが何れも設備能力を超える量を生産したことを意味する。年間鋼板製造設備能力90万トンのBhilaiプラントは104万トンを、Rourkelaは44万トンを、Bokaroは34万トンを、それぞれ生産した。
SAILは国内で唯一3200mmの鋼板を製造している。またBharat Heavy Electricals及び国防部門に防蝕鋼板を供給する主要な納入業者の1社に数えられる。
今会計年度Rourkela Steel Plant(RSP)は、SAILの総合プラントの中で最大の貢献をすることになる。RSPは2004-05年には、昨年を18%、8万トン上回る鋼板を製造する予定だ。一方、Bhilaiプラントは昨年を4万トン上回る鋼板の生産を目指していると言う。