2004-06-04 ArtNo.33502
◆共同優先プログラムはファンタスティックな公約:前蔵相
【ニューデリー】野党全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)は2日、統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政府が掲げる『共同優先プログラム(CMP:Common Minimum Programme)』は、必要資金を如何に調達し、就業機会をどのように創出するのか示しておらず、空虚な政治公約と批判した。
ザ・ヒンドゥーが6月2日報じたところによると、国会上院野党リーダーを務めるJaswant Singh前蔵相はこの日記者会見し、「新政府は選挙後、急遽CMPを立案、多くの公約を掲げたが、財源をどのように確保するのか全く触れていない」と指摘した。同氏によると、新政府は公共投資の拡大を約束しているが、予算赤字を抑制しながら如何に公共投資の財源を確保するのか。UPA政府は8%の経済成長を維持できるのだろうか。自分は、経済成長率が、NDA政府が予測したものを1%ポイント下回ることになるとは言わないが、譬え上回らないにしろ、少なくとも現在の成長レベルが維持されるよう望んでいる。NDA政権時代の経済は良好で、予算赤字も国内総生産(GDP)の4.6%と、見直し後の予測値を下回った。CMPが約束する公共支出の拡大は、当然歳入の拡大により補填されねばならない。年間100日間の雇用保障は立派な提案だが、財源が明らかにされないなら無意味と言う。
|