2004-06-04 ArtNo.33497
◆Shyam Steel、US$2200万拡張計画
【コルカタ】主に建設・土木現場で用いられるTMT(thermo-mechanically treated)バーと鉄骨(structurals)の製造を手掛ける年商225クロー(US$4967万)のShyam Steel Industries(SSI)は西ベンガル州Durgapurに年産11万トンの鋼片(billet)製造施設を設ける。
エコノミック・タイムズが5月31日伝えたところによると、鋼片製造施設の増設は後方統合化計画の一環で、向こう2年間に100クロー(US$2208万)を投じて進める拡張計画の一部を成している。鋼片製造施設の建設には内26クロー(US$574万)が投じられ、残りは来年建設する予定の海綿鉄ユニットとキャプティブ発電施設に充当される。SSIのLalit Beriwala取締役によると、鋼片製造施設に関しては、スイス企業Concast Standardの技術支援を受け、プラント及び機械はチューリッヒ・ベースの同パートナーから輸入する。
国営Steel Authority of India (SAIL)の公認鋼片加工業者を務めるSSIはDurgapur工場でTMTバーの製造を手掛け、“Shyam”商標で販売している。1999年に設けられたTMTバー工場の年産能力は10万トン。鋼片製造施設は同工場に隣接して設けられる。SSIはTMTバーの製造に必要とされる年間約10万トンの鋼片をSAILのDurgapur工場から全量購入しているが、トン当たり鋼片価格は1年前の1万2000ルピーから2万4000ルピーに跳ね上がった。新工場が完成すれば原料の安定供給が確保され、マージンも維持できる。
SSIは、TMTバー工場以外に、西ベンガル州Howrahに3つの圧延工場を設けており、これらの工場ではやはり建設現場で用いられる丸棒(rounds)/鋼板(flats)/鋼帯(strips)/山形鋼(angles)/溝形鋼(channels)/形鋼(section)等が製造されている。
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