SEAnews 2004-06-04 ArtNo.33493

【ニューデリー】ホンダとMunjal一族が各26％出資するHero Honda Motors India Ltd(HHMIL)は2005年半ばまでに自動変速スクーターを発売する。
インディアン・エクスプレスが5月31日ＨＨＭＩＬ幹部の言として伝えたところによると、ＨＨＭＩＬはインド市場に投入するスクーター・モデルの仕様を本田技研研究所(Honda R&D)に送付した。後者は仕様に基づきプロットタイプを開発、ＨＨＭＩＬのエンジニアーチームが同プロットタイプに一層の改良を加える。
スクーターを何れの工場で製造するか等、投資計画の詳細が目下詰められている。建設が計画されている第3工場でスクーターを製造することもあり得る。その際は、同じ工場でモーターサイクルも製造する。
目下のところホンダの完全出資子会社Honda Motorcycle and Scooter India(HMSI)のActivaが、自動変速スクーター市場のほぼ50％のシェアを占めている。ちなみに本田技研研究所はＨＭＳＩの二輪車も開発している。
インドの自動変速スクーター市場は年率25％以上の成長を遂げ、月間5万台ほどが販売されている。これは二輪車市場全体の10－15％の成長率を上回る。Honda Activaは月間平均2万5000台販売されている。
ＨＭＳＩＬも今年内にモーターサイクル市場に進出する方針を発表しており、HHMILがスクーター市場への進出を決めたことで、両社がそれぞれ相手の市場に進出することになった。ホンダはインドの二輪車市場が今後も二桁成長を続け、ＨＭＳＩとHHMILが健全な相互補完的関係を形成できるものと見ている。