【ムンバイ】ホンダが100%出資するHonda Motorcycles and Scooters India Ltd (HMSI)は、モーターサイクル・ビジネス進出初年度に8万台のバイクを製造・販売することを目指している。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが5月28日報じたところによると、HMSIは今年9月に同社初のモーターサイクル・モデルを発売、目下Bajaj Auto Ltd(BAL)のPulsarに支配されているプレミアム・セグメントに参入する。Pulsarは月間2万5000台ほど販売されているが、HMSIは月間6500台ほどの販売を目指している。HMSIに近い筋によると、Activa発売当時と同様、同社は極めて慎重なアプローチを採用、スタート段階でその製品を市場に溢れさせるようなことは回避する姿勢だ。
BALのRajiv Bajaj重役(MD補)は、最近の記者会見の席上、HMSIがアグレッシブな価格戦略を採用することに懸念を表明する一方、「HMSIの参入でプレミアム・セグメント市場の拡大が見込まれるが、当面脅威はない。何故ならHMSIは初年度には月間6500台の販売目指しているに過ぎないため」と述べている。
HMSIは昨年(2003/4-2004/3)スクーター3モデルActiva/Eterno/Dioを合計31万台販売した。業界観測筋は、HMSIが当初少量のActivaを発売し、大量の需要と購入待ちの長蛇の列を現出させた同じ戦略を、モーターサイクルの販売に際しても採用するものと予想している。HMSIはハリヤナ州Gurgaonのスクーター工場に隣接した26エーカーの土地を購入、年産15万-20万台のモーターサイクル製造工場を設けている。